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日々の、カケラ

意味のある数字

最近の私は、日常において好きだった読書と言う一つの行為を無くしたようだ。活字を追うことがとても困難になり、拾うことだけでも頭が一杯になってくる。大切なものを失うと、自分の好きなものをまた一つ、一つと、逃してしまうのだろうか。それともただ、今だけは自分にとって必要し得ないと距離を置いているのかもしれない。そうである方がとても気持ちは楽になる、そう捉えたいくらいに。

1月10日

残された命の大切さと、失った命の大切さを同時に受け取ることが起きた。嗚咽を漏らして、ただ泣き崩れることしか出来なかった。それでも、あなたは居ると、思いたくて。

1月11日

誰かの傍に寄る意味は、いつかの理由になりそうだと気付かされる。 この日から空が、昨日や一昨日の空よりも、とても綺麗に感じて、太陽が嫌いだと言っていたあなたに、見えない陽射しを注いでも良いと思い、窓越しから照らされる光で部屋を充満させることにした。

1月12日

時系列が分からなくなる、記憶がとても薄くて、涙を流していた事だけが浮かぶ。

1月13日

一人の夜をほんの少し、号泣した。 これから先、守るべきものの最後を見届けるまで、私は生きると決めたのは何時だったか遠い昔のことだけど。そんな誓いを思い出して、我ながら残酷な世界で何を思い描き残していこうとしているんだか。

1月14日

心が少し正常に戻る。果たして正常じゃなくなったのはいつからだろう。

1月15日

呼吸がこれでもかと言わんばかりに苦しくなって、苦しくて、苦しく、そんなあなたの毎日を想像したら、また苦しくなった。

1月16日

あの日から、ちゃんと外出が出来たのはこの日。病院へ行って主治医に話したところで、涙一つ流すことは無かった。もう既に心は受け入れている状態であり、気持ちは穏やかであったから。久しぶりにお買い物する。そして彼にこの現状から受けて見える大切なものを、改めて私の心まで運んでもらった。知らなかった凡ゆる現実や夢や愛の情報を耳にして、私は私を知った。

1月17日

家族揃って印鑑を持ちながらお出掛け。一人、一人、名前だけは大切に自分のものとすることは、死んでも変わらないね。夕方、伯父さんが家に来て、色んなことを学んだ。

1月18日

大抵の物事は全て自分で決断し、解決していくことによって、見えない自分への武器になり、他人の所為にし得ない自分からの護りになるんだ。そう、それはいい意味で自分のものに成り、人の為にもなる。悪い意味での事を起こさないように、それらは、自分である。

1月19日 今日

朝目覚めると、風がとても強いと思った。そこから一日中、突風が吹く。風に当たることなく、呼吸をさせてもらっていた。