dim

日々の、カケラ

音のうら


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ライターがカチッと鳴る音、人々が苛立っているのだろうか、又は疲れが溜まっていて切り替えたいのだろうか、そう聞こえてしまう音。


捉え方は人それぞれで、だけど成るべく世界は、平穏な音で満たしたい。


そして私も、音を鳴らす、吸って吐いて、白い靄にどんな想いを込めて浮遊させたか。空気を汚してしまっていると、換気扇の下で直ぐに後悔の煙を拡げる、夜。


悪循環が続く…



音楽に耽る、そしてノートには黒く文字を記し勉強。

サカナクションの、ナイトフィッシングイズグッドを聴く。目が滲んでくる。



活けていたお花が、綺麗なドライフラワーになった。色が残っていて、まだまだ生きているように見える。



灯す、煙る、想う、深くなる夜に、色。


どうにもこうにも

持病の悪化が目立つ。それでも我慢して理性を保たせ、いつかは滅びるであろう。心が疲れている、とても疲れている。どうでもいいことが、どうでもよくなくなって、全てが気になって、不安の種が蓄積されるんだ。

 

少しずつ終わりの幕を開け始める

終わりきれないものは山ほど世界に転がっているさ

これからも

終わりが始まる

口の中には血の混じったガム

もう、今年の八月が終わった。夏が静かに終わろうとしている。

そして静かに、秋の風が吹き始めている。

 

何がしたい

何をされた

何を見ている

何が聞こえた

これ以上、何も…。

 

伸びた茶色い髪、黒い髪が目立つ頭部、少し焼けた両腕、線が三本の左目、口の中のガム、何も怖くないと思った冷めた心、その裏側、私。

仰向けにそっと倒れる。

目に見えるのは真っ白な天井、私は見えない、私が見えない。聞こえない、聞こえるのは生きている象徴、呼吸の音。

まだ生きてるね、

どうする。