dim

日々の、カケラ

この世に私が居たことを忘れないで

清々しく目覚めた朝を迎え、窓越しから放つ太陽を確認し、ベッドシーツや毛布などを洗濯し、ベランダにずらっと干して、そこから始まる今日は休日。

特にこれと言ったことはしていないけど、久しぶりに雑誌に目を通したり、読書でもしようかと思ったがそこまで手は伸びずお昼寝、そして映画を観たり。夜になる頃、母が仕事帰りにスーパーへ寄るからと連絡が来たので、荷物を持とうと飛び出したは良いが、いつものネグリジェにコートとマフラーを飾しただけで、でもどうでも良くて、こんな星が綺麗なんだから、人は一々人のことを見ないだろうと思ったんだ。真っ暗で、街頭と星空、それだけで十分世界は綺麗ではないか。

染みる手先は冬の伝え。真っ暗な世界に浮かぶ白い靄から伝う温もり。

ほんの少し、自分がどうでも良くなって、また少し自分を取り戻した。今宵、兄の部屋で音楽を流しながらお手紙を書こうと思う。大切なひとへ