dim

日々の、カケラ

香る世界

晴れ渡る空の下で動く影はどこまでも、どこまでも、続いてゆくだろう。

それは晴れているから、光が僕らを照らしているから。光は何も言わずに、人やモノや、心をも綺麗に、そうやって。でもいつか、見えなくなるの、消えて無くなっちゃうのかなって思うの、でもそれは違うんだろうな、見えないだけなんじゃないかって、そう思う。

空は気紛れなのに、ちゃんと時間を守っている。リズムに乗って流れてゆくのが分かるでしょ。朝は明るくて、夜は暗い、単純にその自然の流れに身を任せたら、空の下には影が消えてゆくこともあって。でも、太陽が無くなった訳じゃなくて、月が邪魔をした訳でもなくて、時々分からなくなる。曇りが翳して雨に変わり降り落ちてくるのに、何かの所為なんかに出来ないよね、自然は僕らを許して、そして、呼吸をさせてもらっているんだから。

夜になれば、月明かりで影が見える時がある。真っ暗で、音ばかり意識しちゃう中で、何かの証明として存在するのかのように。

揺らいだら、風がある証拠にもなるように。

今日は、新しいお花を活けました。お花の香りで見えない心にも、充満しています。